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スコット・クランプによる基調講演:3Dプリント:プロトタイピングツールから将来を担う工場へ

3Dプリントの将来は無限大。唯一の制約は、あなたの想像力。

3Dプリントの幕を開け、3Dプリントがまさに製造業に及ぼしている影響について議論するため、Stratasys会長兼最高革新責任者 (Chiefe Innovation Officer) のスコット・クランプは、昨日午前、TCT Show & Personalize 2013で登壇しました。英国バーミンガムで開催される「TCT Show」は20年間の歴史を有しており、英国におけるアディティブ・マニュファクチャリングの主要展示会です。

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Stratasys会長兼最高革新責任者のスコット・クランプ、TCT Show & Personalize 2013で登壇

基調講演でクランプ会長は、3Dプリントの成功は、従来型の製造手法の交換ではなく、むしろ消費者行動を変え、アイディア実現の手助けをし、製造業が提供できるものを拡大するのを実現する技術にあることを認めました。基本的にクランプ会長は、3Dプリントは、製品開発と製造業の世界に変化をもたらし、新たな機会と用途を創出していると考えています。

ここで、基調講演からの引用をいくつかご紹介します:

「製造用の3Dプリントは急成長しており、既存の製造業の変化にとって不可欠なものとなります。徐々に、従来の金型成形、機械加工、鋳造および二次加工を補完するツールとして、3Dプリントは幅広く使用されるようになります。」

「アディティブ・マニュファクチャリングを活用した製造用途は約15年かけて進化しており、新たな技術と材料と組み合わせて大幅に採用されることになるでしょう。今後5年から10年かけて急激に成長し、その時点で新しい慣行が製造業の文化に組み込まれるようになります。」

3Dプリント:大変革をもたらすもの

「3Dプリントの最大の強みは、消費者が新しいスキルを習得する必要なく、芸術品、宝石、真新しい商品や交換部品を生産するのを可能にすることです。」

「製造対象物が、装飾的または機能的、有機的または幾何学的、未加工または塗装済みであるかにかかわらず、それは本質的に最終用途部品の製造です。その意図が使用または販売であり、検証でなければ、消費者は今では製造することできるのです。このため、製造は既に自宅でも可能となっています。」

消費者のための新たなエコシステム

「消費者は市場において重要な役割を担っており、Thingiverseのようなオンラインサイト、MakerBotのデジタルコンテンツ共有サイト、そしてShapewayなどのサイトは、消費者行動を変えることに大いに貢献しています。

「消費者は、かつてないほどの数の製品やオプションから選択して自ら3Dプリントする、または他者に製造を依頼することもできます。創作者は、貴重な陳列スペースを得ようと奮闘したり、製造を開始するための資金調達などを行ったりする必要がなくなり、こうした時間を変換に充てることができます。」

将来を作る

「消費者市場が拡大する一方で、工業生産市場はさらに大きく拡大します。この市場は、3Dプリントで製造に使用する金型を作成する拡張製造と、3Dプリントで最終用途製品や部品を作成する代替製造の2つに区分されます。」

「拡張製造は魅力的でないため、主要メディアでこれに関する記事を目にすることはあまりありません。これには、3Dプリントのジェット機エンジン部品のような「驚嘆」させるような記事要素がありません。私は、治具、取付具、オーガナイザー、遮蔽板、ガイドやテンプレートなど、皆様の製造現場で散見される製造補助装置についてお話しています。

「3Dプリンタを使用すれば、これらの低リスクで潜在的対価が大きい商品を今すぐ作成し、明日から使用することができます。これは、生産技師が直接行うことができます。取付具や5Sオーガナイザーの機械加工の利用について考え、簡単でシンプル、高速で効率的な3Dプリントと比較してみてください。これが、納得の理由です。」

「一部の企業では拡張製造の使用から開始していますが、BMWなどの企業では、10年間に渡ってそのメリットは認識されています。

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Stratasys会長兼最高革新責任者スコット・クランプ、TCT Showで基調講演。

従来型の製造では実現できないものを提供する

「3Dプリントは、幅広い業界における代替製造の現実的な代替手段と考えられていますが、従来の手法がもはや実用的ではなく、3Dプリントがより効率的な用途において、その成長が見込まれています。携帯電話カバーは、3Dプリントで実現できることの最適な事例であり、また金型、射出成形作業、組立工程、そして部品の在庫管理に伴うすべての諸経費を排除することによって得られる価値をよく示しています。」

「3Dプリントで実現できることがニーズと適合した場合、あるいは従来型の製造が実現できない場合に、その機会は現実のものとなります。」

将来のための教育

「3Dプリントの成長要因の1つとして教育が益々重要になっていますが、これには主に2つの優位性があります。第1に、3Dプリントに触れる機会を得た全学生が、3Dプリントを利用できるという期待感を持ち、設計および製造において何を実現できるかを理解したうえで労働力として参加することが挙げられます。 第2に科学とエンジニアリングのコース専攻と就職について考えるきっかけを子供たちに与えます。」

「3Dプリントは製造業にさまざまな魅力的な光を投じ、学生が真剣にキャリアを考える際に、製造業に対する乱雑で反復的な作業という烙印を払拭するための一助となります。おそらくその答えは、かつてあった職業訓練授業を、3Dプリントに焦点をあてた形で復活させることです。」

隠れた産業革命

「3Dプリントは私たちの周辺の至るところで成長しており、私たちの目に入らないところで進化や革新が起こっている、隠れた産業革命となっている可能性があります。良質なアプリケーションはおそらくあまりに平凡なことであるため、企業によっては、競争優位性を保つために公の注目を集めることを避けている可能性があります。

「ですから、懐疑的な方、洞察力のある方、あるいはその中間にいる方全てに対し、まだ行動に起こす準備が整っていないのであれば、最低でも3Dプリントを導入した形で将来の企画や戦略を構築することを私は強くお勧めします。なぜなら、3Dプリントの将来は無限だからです。唯一の制約はあなたの想像力、つまりこの部屋にいる私たち全ての想像力です。」

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Carrie Wyman

Carrie Wyman

Carrie is a technology and 3D printing enthusiast, with a passion for beautiful design.

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