目の不自由な子供の自立を促す
3Dプリンタ製スプーン

Stratasysの3Dプリンタで作ったスプーンを使ってバースデーケーキを食べるAnthony君
8月、4歳の誕生日にStratasysの3Dプリンタで作ったスプーンを使ってバースデーケーキを食べるAnthony君。

米ケンタッキー州シェルビービルに住む4歳のAnthony君は、脳腫瘍を除去する手術で視力を失ってしまいました。 この時、家族の友人であるWayne Whitworth氏(元米国海兵隊)はこの幼い少年が自立を取り戻すために「あるもの」をプレゼントしました。Stratasysの uPrint SE Plus 3Dプリンタを使って特製のスプーンを作れないか、と同州ルイビルにあるUPS store 0830に問い合わせたのです。
Anthony君はこの手術以来‘自分で食べる’というごく日常の行為ができず、彼と一家にとってストレスとなっていました。「Anthonyは目が見えないので、彼が気に入るスプーンを見つけるのはとても大変でした」と母親のCierra Brettnacherさんは言います。

あるとき、Anthony君は理学療法で使ったスプーンをとても気に入りました。 このスプーンは特殊なカーブを持つ形状をしており、Anthony君のような目が不自由な子供が自分で食事ができるように工夫されています。 独特の形をした 用具を再現するには、より自由度の高い設計を実現することと、毎日の使用に持ちこたえる耐久性のあるマテリアルが必要でした。これらのニーズを満たすために、このスプーンはアディティブ・マニュファクチャリングで加工されました。

Whitworth氏とThe UPS StoreによってデザインされたAnthony君のスプーン
Whitworth氏とThe UPS StoreがAnthony君のスプーンをデザインする過程で変更を余儀なくされましたが、Stratasysの3Dプリンティングの機能を活用し、無事完成することができました。

「顧客特有の問題を解決する」というUPSの取り組み「United Problem Solvers™ campaign」を見かけたWhitworth氏は、UPS store 0830の店主Debbie Adams氏とグラフィックデザイナーのDoug Seelbach氏に、そのスプーンに近いものを作成するよう依頼しました。

FDA認可済の口に入れても安全なマテリアルがなかったため、使い捨てキッチン用具に特注の持ち手をつけるデザインに変更することにしました。Adams氏とSeelbach氏は、耐久性のあるABSplus 3D プリンティングマテリアルを使って2種類の持ち手を開発しました。Anthony君がスプーンとフォークを感触で区別できるように、フォークの持ち手上部には小さな四角形の突起が付いています。

StratasysのuPrint SE Plus 3Dプリンタ
StratasysのuPrint SE Plus 3Dプリンタ

Whitworth氏と UPS チームの心優しい行為は、Anthony君の一家にとっては非常にありがたいものでした。「Anthonyにそのスプーンをあげてからは、今までとは大違いです。 以前は座って二人の子供を同時に食べさせなければなりませんでしたが、 今ではAnthonyはスプーンを持って自分で食べることができますし、何より自信も付いてきました。私にとっても、座ってAnthonyに食べさせる必要がなくなりました」とCierraさんは言っています。
Anthony君の3Dプリンタ製スプーンは、一家の日常生活に非常に大きな変化をもたらしました。 Cierraさんの話では、このスプーンのお陰でAnthony君は色々な種類の食べ物に手を付けるようになったそうです。これは小さなお子様をお持ちの親御さんにとっては共通の悩みです。「Anthonyは自分で食べられるようになったので、色々な食べ物を受け付けるようになりました。このスプーンは様々な面で私たち一家の生活に良い影響を与えてくれています」とCierraさんは付け加えました。

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